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書名: 「夜想曲 第三夜 ―小松引き―」
- 文芸
『夜想曲』にお邪魔した六日のち、そう、夜もだいぶん更けてからでしたね。私を呼ぶ声がしますんで、垣根の向こうを見やりますと、そこに角灯を下げ、長い外套を羽織った透さんが立っていました。
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書名: 「龍馬、蝦夷に征く!(下)」
- 文芸
まだ春の訪れの気配すら感じられない3月末の五稜郭内で榎本、龍馬、そして、歳三の3者会談は、続けられていた。 この蝦夷地に今や世界最強となった艦隊を率いて凱旋した理由を尋ねる榎本の問いに対して、龍馬はあっけらかんと「リベンジ」と答えた。
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書名: 「龍馬、蝦夷に征く!(下)」
- 文芸
実は、榎本がこの嘆願書を英仏に託した際の意識としては、当時、函館に駐留する各国の代表や船長らに「事実上の政権」であることを認められたのに気を良くして、「外交力と海軍力の2つを背景に各国を味方につけて、蝦夷地を手に入れる」という期待が込められていた。
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書名: 「龍馬、蝦夷に征く!(下)」
- 文芸
「ところで、榎本さん。おまんらは、あの「甲鉄」ちゅう艦を狙ろうちょったようじゃが、あの艦の元値を知ちゅーがや?」 龍馬は、この場の雰囲気を変えようとして、別の話題に話を振った。
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書名: 「龍馬、蝦夷に征く!(下)」
- 文芸
龍馬の言葉が続いた。 「そん時に、わしは西郷さんにこう応えたきに。『わしは、役人が嫌いじゃきに。毎日、時刻通りに家を出て、時刻通りに帰宅するような生活はわしには耐えられんがぜよ』。
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書名: 「龍馬、蝦夷に征く!(下)」
- 文芸
明治2年3月末、春の訪れの遅い、蝦夷の地にの突如として龍馬という真夏のような男が訪れた。 しかも、巨大な鋼鉄の蟹の爪のようなアームを備えた潜水艦隊4隻で構成される世界最強の私設海軍に加え、
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書名: 「夜想曲 第四夜 ―銀の猫―」
- 文芸
その夜────。 大きな物音を聞きつけて、陽平は目をさました。ひとりっ子ということもあって、特別に勉強部屋をもらっていた陽平は、両親とは別の一間で寝ていた。
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書名: 「龍馬、蝦夷に征く! (上)」
- 文芸
話は、3ヶ前の明治元年12月15日に遡る。 旗艦・開陽丸を失いつつも、江差を無事占領した歳三は、それから一旦、松前城へ戻り、榎本が各国領事を招待して催した蝦夷地平定祝賀会に合わせて五稜郭へ凱旋した。
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書名: 「10分でわかる英会話」
- 実用書
最後の章では、一方的に、伝えるのではなく、相手との会話を楽しむ方法を、シチュエーション別に解説! 1:街で ◎自分が、外国に行ったのではなく、日本に来た外国人との会話。 《道に迷って、困っている人を見付けた!これは、英語を話すチャンスだ!》
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書名: 「夜想曲 第三夜 ―小松引き―」
- 文芸
松は常盤木と申しますから、真冬になっても緑のままです。 あれはまだ枝に雪がちっとばか残っとりましたから、二月の初め頃ですか。おまさ坊が女学校にあがるって年でした。
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書名: 「夜想曲 第三夜 ―小松引き―」
- 文芸
さて、外に出たところで、これと言って行くあてもありませんでした。 どこの家でもそろっと晩飯時という時分でしたから、そぞろ歩きをしていますと、あったかな夕餉の匂いと子を呼ばうおっかさんの声、それに遊び足りない坊主たちの影法師が、ちらちらと重なって。
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書名: 「龍馬、蝦夷に征く! (上)」
- 文芸
「一度、負けちまった方がいいんだよ、国も人も。」 歳三はふと、ある人物が言った言葉を思い出した。 「そうか、勝さんが言っていたのは、このことだったのか?」