話は、3ヶ前の明治元年12月15日に遡る。
旗艦・開陽丸を失いつつも、江差を無事占領した歳三は、それから一旦、松前城へ戻り、榎本が各国領事を招待して催した蝦夷地平定祝賀会に合わせて五稜郭へ凱旋した。
これに先立ち、榎本は、諸外国との関係を最重視し、旧幕府軍の箱館占領後、ただちに箱館在住の各国領事に声明文を送り届けていた
この声明文に記された榎本の主張は、
「自分たち徳川脱藩家臣団を『交戦団体』と認め、局外中立の立場を維持して欲しい」というものであった。
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話は、3ヶ前の明治元年12月15日に遡る。
旗艦・開陽丸を失いつつも、江差を無事占領した歳三は、それから一旦、松前城へ戻り、榎本が各国領事を招待して催した蝦夷地平定祝賀会に合わせて五稜郭へ凱旋した。
これに先立ち、榎本は、諸外国との関係を最重視し、旧幕府軍の箱館占領後、ただちに箱館在住の各国領事に声明文を送り届けていた
この声明文に記された榎本の主張は、
「自分たち徳川脱藩家臣団を『交戦団体』と認め、局外中立の立場を維持して欲しい」というものであった。