夜想曲 第四夜 ―銀の猫―
喫茶店「夜想曲」。ここを訪れた人たちの様々な人間模様を紡ぐ短編小説集。
戦前の東京・麻布十番にある、怜と透という混血の姉弟が営む喫茶店「夜想曲」。ここを訪れた人たちの様々な人間模様を紡ぐ短編小説集。
晩秋の夕暮れ、怜は膝に怪我をして泣いていた少年・陽平と出会う。そして陽平は、小指と薬指が欠けていた。火事で両親を亡くし、親戚に引き取られ暮らしていたが、指のために学校でいじめに遭い、親戚の家では厄介者として扱われる陽平。そんな辛い日々を送っていた陽平は、ある日、木地師の老人・庄吉と出会うのだった……。
著者プロフィール
秋田県・白神山地の麓がルーツの道産子。
フリーライター&スチールカメラマンとして全国各地を取材で飛び回っている。
著書に『列車』『日本全国小さな歴史発見の旅 東日本編』『日本全国小さな歴史発見の旅 西日本編』(すべてマイナビ)など。