【第6回】第五章 : 西郷の危機―(2) | マイナビブックス

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龍馬、蝦夷に征く!(下)

【第6回】第五章 : 西郷の危機―(2)

2017.04.20 | ナリタマサヒロ

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龍馬は、大きく首を振り、笑いながら答えた。

「前にも同じことを言われたんじゃが、わしが考えちょる国はおまんらの今の国の姿とは、だいぶ、違ごうちょるんじゃ。まず、おまんらは入れ札をしたちゅーても、士官だけでじゃろうが。そげなんは、国じゃねえぜよ。あくまでも、軍に過ぎんきに」

榎本は静かに目を伏せた。

「函館の住民は、どがいしたが?アイヌ人らもおるぜよ。それらの人間もみな、等しゅう蝦夷国民ぜよ」

「それは、俺も相考えるべきだと思う。」

歳三が龍馬の考えに賛同した。

龍馬は、さらに続ける。

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