【作品】一覧 俳句 【第4回】たか女の話(4) わたくしが俳句を始めたのは大正の中頃でございましたが、ぽつぽつと俳壇に女の現れ始めた頃でしたので、ずいぶん心の支えになりました。 たか女綺譚 | 外山一機 詩 【第4回】夜ばらの街(文月悠光) 手の中から苺が消えた。ああ、また飛んできたな。大方〈住人〉のしわざに違いない。 POETRY FOR YOU 2 | 福間健二+文月悠光 短歌 【第3回】そんなこんなを詠んでおります(その一) 春一番とちまたに云う日を山は荒れ肥料袋のいくつも飛びぬ 草の立つ山 | なみの亜子 詩 【第3回】日録(3) 私たちは小さな石のひとつひとつ 掌に包みこめばあたたかく光り 日録 | 森川雅美 詩 【第3回】重力のレッスン チョコレートの板 のように 筋が刻みつけられた てらりと光るその ひとり用の 肘かけ椅子 とうめいなおどり | 三上その子 俳句 【第3回】たか女の話(3) 実はわたくしにはその頃、縁談が持ち上がっておりました。いえ草干とではございません。 たか女綺譚 | 外山一機 詩 【第3回】百年後の苺(福間健二) ヤジマさん、でしたね。作家は彼女の質問に答えずにそう言った。わたし、自分がいなくなっている百年後とかの世界を思うとぞっとするんです。 POETRY FOR YOU 2 | 福間健二+文月悠光 短歌 【第2回】このへんの鳥 六月に入る頃には、鶯がすっかり鳴きの腕をあげている。 窓辺がうっすら白みはじめる早朝 草の立つ山 | なみの亜子 詩 【第2回】日録(2) 掴むてのひらの感触が痛みになり 青空にはゆっくりひとひらの雲は流れ 日録 | 森川雅美 8/48最初のページ前へ…678910…≫最後のページ