【作品】一覧 詩 【第15回】虹の玉 鉛筆の芯を包んだあとに 名も無い切り株になった。 POETRY FOR YOU | 文月悠光 詩 【第14回】ジャム さわっていいもの さわってはいけないもの そして どちらかはっきりしないものがあって POETRY FOR YOU | 福間健二 詩 【第13回】触角の記憶 別れを保留して そこにカーテンを引いた。 POETRY FOR YOU | 文月悠光 詩 【第12回】エクスタシー 香りのいい酒を飲み 睫毛と鼻のかわいい人と 砂の斜面をすべりおりた。 POETRY FOR YOU | 福間健二 詩 【第11回】舟の帆 鳥たちの目は知っていた。 人間は、風を受けてすすむ ちいさな舟の帆である。 POETRY FOR YOU | 文月悠光 詩 【第10回】泥棒人生 あかね雲の下に 光る物体がある。 バス停から歩いていって その物体を盗む。 POETRY FOR YOU | 福間健二 詩 【第9回】一羽の血脈 駆け出すと、途端に手足を見失う。 大手を振って、と言うけれど それはわたしの身体を振りはらうこと。 POETRY FOR YOU | 文月悠光 詩 【第8回】妖精たち 眠る木になったぼくの皮を剝いで あっという間に通りすぎていった人生。 生きて、感じて 死んで、どんな歌になるのか。 POETRY FOR YOU | 福間健二 詩 【第7回】スイッチを渡す 一度も会ったことがないので その人が死んでいるという気がしない。 押してへこませたスイッチを POETRY FOR YOU | 文月悠光 3/4最初のページ前へ…1234…≫最後のページ