【作品】一覧 俳句 【第3回】熱 2114年、大江戸州12区(旧東京都品川区)生まれ。2145年、第一句集『火焔』で帝国図書館文芸出版部国民詩歌新人賞を受賞。2165年に結社『八十島』を創立、主宰となる。2191年、アルツハイマー型認知症に伴う心不全により逝去。 塔は崩れ去った | 福田若之 詩 【第3回】レイトショー 陽が沈んだら束の間、 この椅子をゆずってください。 求めれば叶う十月のスクリーン。 POETRY FOR YOU | 文月悠光 短歌 【第2回】うたのれんしゅう 九月にできたうた六首 ここのねがお パタリロみたいとおもいつつ えいや!って立つ ごみをほかしに ここと うたと ことばのれんしゅう | 今橋愛 詩 【第2回】夕暮れの水 くせっ毛をもつれさせたまま 市営住宅の入口に立っていた6歳のわたしは 田圃と畑と道の向こう ビタースイートホーム | 川口晴美 詩 【第2回】白き火 国道沿いの何もない街だった 東京のベッドタウンになるには少し遠く 地方の小都市となるには少し近すぎていた ランコントル | 木村ユウ 詩 【第2回】印 村にはいつも同じものしかないのに、おもしろいものがあるよ、と言われ、なんでも楽しみにする友がいるから、手をつないでいっしょにみにいく。 忘れる前 | 大江麻衣 俳句 【第2回】クロコスミア クロコスミアはアヤメ科ヒメトウショウブ属の植物の総称である。生前の父方の祖母の記憶は、結局曖昧なままだ。アフリカ原産。 塔は崩れ去った | 福田若之 詩 【第2回】すわりにくい椅子 だれかひとりのために この椅子があるわけじゃない。 あきらめない他人の のどを通るせつなさを実体化する POETRY FOR YOU | 福間健二 短歌 【第1回】ここと うたと ことばのれんしゅう 九月某日 じてんしゃのまえに ここ(むすめ、1才6ヶ月)を乗せて じてんしゃで緑地をいくときは伏し目がちでいく。なぜか。 ここと うたと ことばのれんしゅう | 今橋愛 29/48最初のページ前へ…2627282930…≫最後のページ