【検索結果】"河野聡子 "の一覧 詩 【第7回】船長 ふねの現在はつねにあなたにかかっている あなたは毎日休みなく働き続ける あなたがいなければふねは進まない あなたがいなければふねは沈む あなたがいなければふねはばらばらになり やねとふね | 河野聡子 詩 【第6回】刑事たち ある日刑事たちがやってきてわたしをカツ丼食堂へ連行するふたりの刑事たちはわたしを外へ連れ出し、黒塗りの乗り物にのせ、移動する。でたらめなくらいそっくりで、似ていないふたりだ。 やねとふね | 河野聡子 詩 【第5回】セールスマン 曲がる地平線に斜めから光がさしこんで朝がはじまる。今日もふねがやねのうえをわたっていく。やねのふねをみるのは楽しい。 やねとふね | 河野聡子 詩 【第4回】幽霊 手すりから身を乗り出してやねとふねを眺めていた雨の午後 はじめて幽霊と話をした この国には幽霊がたくさんいる やねとふね | 河野聡子 詩 【第3回】ガーデナー この国の土は清浄である この土で育てられたものは正常である あの国の土は清浄でない やねとふね | 河野聡子 詩 【第2回】役人たち この国では、雨の季節がちかくなると やねを渡るふねと航路の調整が必要だ この国の土地はまるくてたいらで、色とりどりのやねの列に覆われている やねとふね | 河野聡子 詩 【第1回】亡命者 いまわたしはあかるいやねとさかなの国にいる ふねのような家、それとも 家のようなふねの窓から色とりどりの やねとふね | 河野聡子 2/2最初のページ前へ…12