【作品】一覧 短歌 【第16回】仕度をしよう 山の斜面いっぱいの柿の木が、日に日に重量感を増す。朝晩の冷え込みとともに、しっかりと太り色づいてゆく柿の実。 草の立つ山 | なみの亜子 詩 【第16回】日録(16) 音もなく近づいてくる四足の者の気配に数知れないエンジンの音をも 日録 | 森川雅美 詩 【第16回】ターコイズ どこまでものびてゆく明るい青 バレンシアの空 とうめいなおどり | 三上その子 俳句 【第16回】たか女俳句抄 三田村たか女〈みたむら・たかじょ〉 一八八八(明二一)・四・七~一九六九(昭四四)・一〇・二二 たか女綺譚 | 外山一機 詩 【第16回】穴場(文月悠光) 「空港からバスに乗ったよ」と片手で母にメールを打つ。顔を上げると、高速バスの窓から大きな虹が見えた。 POETRY FOR YOU 2 | 福間健二+文月悠光 短歌 【第15回】お天気のこと 夕方以降山沿いでは雷雨になるところもあるでしょう、と天気予報。そうらしいで、と一応犬に伝達し定例散歩会への心づもりをしてもらう。 草の立つ山 | なみの亜子 詩 【第15回】日録(15) 誰が誰の首になるのかと足取りがつづいて よわる息のつかいの静かな伝わりに呼ばれ 日録 | 森川雅美 詩 【第15回】ちいさなよるのうた もし選べるなら 逝くのは昼間 とうめいなおどり | 三上その子 俳句 【第15回】たか女の話(7) あなたも俳句をなさるのでしょう?…そうですか、あの先生はお上手ですものね。 たか女綺譚 | 外山一機 1/4812345…≫最後のページ