【記事】文芸一覧
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深入りは、良くないと思います。
昨晩、透が陽平を送って帰ってきたときの、開口一番の言葉だった。それを聞いた怜は、ただうなずくだけだった。 -
その夜────。
大きな物音を聞きつけて、陽平は目をさました。ひとりっ子ということもあって、特別に勉強部屋をもらっていた陽平は、両親とは別の一間で寝ていた。 -
話は、3ヶ前の明治元年12月15日に遡る。
旗艦・開陽丸を失いつつも、江差を無事占領した歳三は、それから一旦、松前城へ戻り、榎本が各国領事を招待して催した蝦夷地平定祝賀会に合わせて五稜郭へ凱旋した。 -
松は常盤木と申しますから、真冬になっても緑のままです。
あれはまだ枝に雪がちっとばか残っとりましたから、二月の初め頃ですか。おまさ坊が女学校にあがるって年でした。 -
翌朝、どのチャンネルを回しても昨日のクーデター未遂のニュースが流れていた。新聞では大きく「地下鉄サリン事件以来の大規模組織テロ」と伝えた。
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「そうだ、透。あんた、渋谷さんって知ってるかい」
渋谷という名が出たんで、私は驚きました。
私と同じ名字でしたからね。
「渋谷さん、ですか?」 -
十六時五十分頃、総合庁舎前でタクシーに乗って友作の帰りをのんびり待っていた季範の携帯に一着の電話がかかって来た。陶組の組員からだ。
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それからボクは、一人で外へ出掛ける事が多くなっていった。仙吉さんと散歩した道を一人で歩き、日向ぼっこして、昼寝をして、あの人がいなくなる時間に家に帰る。
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