【第14回】3,Kisaraz - (5) | マイナビブックス

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【第14回】3,Kisaraz - (5)

2017.02.20 | 彩田眞里

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 翌朝、どのチャンネルを回しても昨日のクーデター未遂のニュースが流れていた。新聞では大きく「地下鉄サリン事件以来の大規模組織テロ」と伝えた。陶組のアパートでソファに深く腰掛け新聞を読んでいた季範は大きなあくびをした。

「スエノリ。お前、謎の英雄になってるぞ」

 晴貴が季範の胸を突いて、スポーツ新聞のある一面を見せた。そこには「刑事を名乗る男が武装部隊を小銃で一掃!」と派手に載せていた。そして次の面には、「指定暴力団が国家を守る!?」と掲載している。

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