【作品】一覧 短歌 【第8回】第八週 煤けた服を着た若い男女が二人、 うららかな冬晴れの日に白き家に立ち寄りて祈るごとく跪くを詠める歌。 青白磁色のふゆぞらわたりゆく、おほとり一羽。 流星の予感 | 山田航 詩 【第7回】うどん論 ほうとうからさぬきへ さぬきからきしめん きしめんから武蔵野へ なまこサバイバル | 野村喜和夫 詩 【第7回】遊具の時間、4 きみの瞳に鬼がいるから帰らないぐらりぐらりと西日がゆれる 人形遣いを恋うるがごとく人形が濡れた砂場に散らすさふらん 気管支たち | 野口あや子 | 三角みづ紀 詩 【第7回】はだしの星 落ち着かない春の予感のようなものが 地中できらきら光っていて、 足の裏がむずがゆくて仕方ない。 遠いアトラス | 石田瑞穂 詩 【第7回】沼津の少年愛 金色のススキを分けてゆく 同じ速さで日が沈む 風が私を吹き寄せる 私と遊んで | 大崎清夏 短歌 【第7回】第七週 南の町の小さな白い家の玄関へと 北の町の鎖の錆びに体中まみれた二人がやって来て 西の町のストーブもないのに暖かなパン屋の袋を抱いて 流星の予感 | 山田航 詩 【第6回】きわめて歌うように 眠れない夜の果てに おおこそばゆく ちちっと なまこサバイバル | 野村喜和夫 詩 【第6回】遊具の時間、3 あや子、 その細い首をへし折って あなたの視界は 気管支たち | 野口あや子 | 三角みづ紀 詩 【第6回】検見川Weakly Radio 千葉の中学生は水曜日の真っ昼間にサンドイッチ下げて土煙巻く。 春野は怒りに似た草の暑さと、成長しなくていい水色のやつらの 遠いアトラス | 暁方ミセイ 45/48最初のページ前へ…4142434445…≫最後のページ