【作品】一覧 詩 【第4回】ヒミツの話 玄関で靴を脱いで 家へ上がる もうこの世のどこにもない家へ ビタースイートホーム | 川口晴美 詩 【第4回】睡蓮 光と闇は一つのもので 私の闇は私自身なの だから── 否定しないで。 ランコントル | 木村ユウ 詩 【第4回】きつねだらけ 衣装展に行ったら知らない女がついてきた 勝手に昔の事ばかり話している 今のことといえば、私のコートを指さし「それ、うさぎ?」 忘れる前 | 大江麻衣 俳句 【第4回】力 「「あなたの満足を生むものでさえあれば、どんなにくだらない、些細なできごとでもひっぱり寄せてみたまえ、そうすれば残りの世界のすべてが、つまり、その組織、限界、価値のすべてがつづいてやってくるからだ。」」と、その本には書いてある。 塔は崩れ去った | 福田若之 詩 【第4回】追いぬく恋 最新式の、ふとったママが 悩まない貝殻を鳴らしている その音が風運ぶ死者の声にかさなって POETRY FOR YOU | 福間健二 短歌 【第3回】ことばのれんしゅう 読むこと書くこと(仮)1 短歌の本を 歌集という。 ぼーっとしはじめたのと同じくらいやから、 ここ(むすめ、1才6ヶ月)が おなかにいてた頃くらいから歌集を読んでいない。 ここと うたと ことばのれんしゅう | 今橋愛 詩 【第3回】まるい石 摩り硝子入りの玄関戸に鍵はかかっていない 近所へ買い物に出る程度なら 鍵などかけない日々だった ビタースイートホーム | 川口晴美 詩 【第3回】グラスの月 六月の雨の降る夜だった 僕はいつものようにベッドに横になり トゥワイス・アップにした ウィスキーを飲んでいた ランコントル | 木村ユウ 詩 【第3回】おわら節 距離をはかる たとえば、親指と中指のあいだで。手ぬぐいを使って。声の抑揚で。 人がしめしてくれる、自分となにかの距離にぞっとする 忘れる前 | 大江麻衣 28/48最初のページ前へ…2627282930…≫最後のページ