【作品】一覧 短歌 【第7回】第七週 南の町の小さな白い家の玄関へと 北の町の鎖の錆びに体中まみれた二人がやって来て 西の町のストーブもないのに暖かなパン屋の袋を抱いて 流星の予感 | 山田航 短歌 【第6回】第六週 思い出す。 ひたすら南へ向かったことを。 とびっきりのやわらかな毛布を用意したことを。 流星の予感 | 山田航 短歌 【第5回】第五週 僕らは確かに 追われているのだろう。 誰からかはわからなくとも、 流星の予感 | 山田航 短歌 【第4回】第四週 いつかガソリンが尽きるときも来る。 よく目立つ赤い車はせめてもの擬装で夕暮れに燃え上がれ 僕らの旅が終わるときも来る。 流星の予感 | 山田航 短歌 【第3回】第三週 逃亡者はとりあえず海を目指すものなのだろうか。 二人くらいは砂丘を目指してみるのもありなのではないだろうか。 でも君が「海がいいの」と言った以上は従うさ。 流星の予感 | 山田航 短歌 【第2回】第二週 雇ってもらうのは大変だったのに、 クビにしてもらうのはずいぶんと簡単だった。 上司の顔を殴るまでもなく、 山田航 短歌 【第1回】第一週 月ばかり満ちてゆくから僕たちは浅瀬に暮らすしかない浅蜊 「月曜日が嫌い」という君のために、 僕は会社をクビになることに決めた。 流星の予感 | 山田航 2/2最初のページ前へ…12