【記事】小説一覧
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「そうだ、透。あんた、渋谷さんって知ってるかい」
渋谷という名が出たんで、私は驚きました。
私と同じ名字でしたからね。
「渋谷さん、ですか?」 -
本社での一次面接が終わり、次は工場見学を兼ねた技術部の部長・副部長との二次面接になります。
教授と一緒に工場のある静岡へ高速バスで行く予定だったのですが、前日に起きた日本坂トンネルの事故でバスが使えないため、電車で行くことになりました。 -
〈越後・湯沢法律事務所〉というスキー場みたいな名前の大手法律事務所を、正義が訪れたのはこれが初めてではなかった。別件で征四郎といっしょに打ち合わせにきたことがある。
今日彼を呼び出したのは他ならぬ霧島弁護士だった。全面擦りガラスで仕切られた豪華なミーティングルームに現れた霧島は、中年の別の男性といっしょだった。 -
「とにかく……だ」
「坂本が望んだとおりに、慶喜公は『大政奉還』をしてくれたというのに、それを薩長の連中は踏みにじって、徳川家を葬り去ろうとしている。 -
谷口は、「横山、お前が羨ましいよ、忙しくて死にそうだ。南の島なんて行き飽きたぜ」などと真っ黒に日焼けした顔で軽口を叩いていたが、自慢にしか聞こえなかった。
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俳優、柴田五郎は自分の病状を家族と所属会社幹部及び担当マネージャー以外に伏せ、入院を拒否し、いよいよ状況が差し迫って病院に運びこまれた翌朝、息を引き取ったという。
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「それでどうなったの?」
JR桐生駅から、一ノ瀬舞衣の披露宴が行われるレストラン〈ラ・ストラーダ〉に向かうタクシーの後部座席で、花梨は一ノ瀬恵梨に向かって訊ねた。
「どうなったって、何が?」
恵梨はとぼけている。電車のなかでもずっと話があちこちに飛んでばかりだった。 -
友作がサイタマに戻ると、サイタマ自衛軍最高司令官の武石走と外務大臣の出口慎、警視庁長官の瀬谷十二を呼んで秘密会議を開くことにした。サイタマ国会の小会議場で友作が一足先に着いて待っていると、長身でがっつりした体型の武石と桑年の細身で端正な顔立ちをした瀬谷が入ってきて、六角形のテーブルにそれぞれ友作と話しやすい位置に腰を下ろした。
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