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【第11回】3,Kisaraz - (2)

2017.01.13 | 彩田眞里

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 友作がサイタマに戻ると、サイタマ自衛軍最高司令官の武石走と外務大臣の出口慎、警視庁長官の瀬谷(せや)十二(とうじ)を呼んで秘密会議を開くことにした。サイタマ国会の小会議場で友作が一足先に着いて待っていると、長身でがっつりした体型の武石と(そう)(ねん)の細身で端正な顔立ちをした瀬谷が入ってきて、六角形のテーブルにそれぞれ友作と話しやすい位置に腰を下ろした。武石が「出口はまだなのか」と会議場の扉を睨んだ。

「時間を読めぬ者は戦に勝てぬ」

 武石が付け加える。瀬谷が同感しそうだと頷く。三分経って、低身で小太りの出口が、額の汗をハンカチで拭いながら、入ってきた。

「遅いぞ。国の外交をまとめる方がこれでは、サイタマも危ない」

 武石は出口を叱った。友作は腕時計をちらと見た。十五時半で、集合時間ぴったりであった。が、何も言わなかった。出口は、ペコペコと頭を下げていそいそと席に着いた。

「す、す、すいませんが、会議を始める前にいいですかね」

 席に着くなり出口はおどおどしながら唇を動かした。武石は「早く手短に頼む」と口を出した。

「ふ、ふ、ふ……」

「何が可笑しい?」

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