久間勝彦 | マイナビブックス

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久間勝彦(ひさまかつひこ)

難解だけど芸術的だと言われるより、分かりやすくて心に沁みると言われたい。
起承転結のはっきりした物語の中に、親子の情愛、人間の尊厳、命の営み、そしてその愛おしさを、色あせる事の無い人間賛歌にして、大きな声で歌い続けたい、そんな事を願う、演劇集団です。

記事一覧

  • 【第7回】第三幕(5)

    書名: 「傷心館の幽霊 上演台本」

    • 戯曲・シナリオ

    美里     (舞台明るくなって)最低の男の正体を見せ付けられて、やっと私は目が覚めました。結局、彼は自分の横領の罪を私に押し付けるために、一芝居打ってたんです。ああいう話をすれば、私がどう出るか分かってて、馬鹿な私はそうとも知らずに、そんな男に自分の貯めていたお金まで‥‥盗人に追い銭っていうんですか、笑っちゃいますよね。

  • 【第3回】本編

    書名: 「MUKAIYAMA ザ・トラブルマスターズ 上演台本」

    • 文芸

    (鍋島家の居間。再び家族四人)   恒彦     その興信所の所長が言うには、これは家族全員の合意と協力がないと出来ない計画なんだ。

  • 【第2回】本編

    書名: 「MUKAIYAMA ザ・トラブルマスターズ 上演台本」

    • 文芸

    (鍋島家の居間。椅子に座っている恒彦と園子の夫婦。二人の子供和夫と姫子)   恒彦     全員そろったな。

  • 【第1回】本編

    書名: 「」

    • 文芸

    開幕   探偵事務所オフィス向山。手鏡を使い、鼻毛を抜いている良兼。ドアをノックする音。慌てて、机の上の書類に目を通しているふりをする。

  • 【第0回】画像/登場人物

    書名: 「」

    • 文芸

    MUKAIYAMA ザ・トラブルマスターズ 上演台本 著・久間勝彦

  • 【第6回】第三幕(4)

    書名: 「傷心館の幽霊 上演台本」

    • 戯曲・シナリオ

    寺田     (舞台中央、美里と向かい合って座っている)すまないね、喫茶店なんかで。 美里     相変わらず女の気持ちが分かってないんですね。ホテル以外で会うのは嬉しいんですよ、付き合い始めた頃みたいです。 寺田     あ、そうか。 美里     それに、係長、支店かわってから、ここのところ忙しい忙しいって、ずっと会えなかったし。

  • 【第5回】第三幕(3)

    書名: 「傷心館の幽霊 上演台本」

    • 戯曲・シナリオ

    (中央にスポット、椅子に座っている浩。赤い花柄の派手なジャージの上下を着ている) リリー(声) ごめんなさい、そんなのしかなくて。せめてパジャマとかあればいいんだけど、あたしはネグリジェ派だから。 浩      え、ありがとうございます。(小声で)何だよ、これは。

  • 【第4回】第三幕(2)

    書名: 「傷心館の幽霊 上演台本」

    • 戯曲・シナリオ

    (舞台中央、スポットに照らし出される京子と洋介。テーブルを挟んで向かい合っている) 洋介     やっとゆっくり話が出来ますね。うちの母、うるさかったでしょう。本当によく喋るんです。 京子     いえ、気さくな方で、ほっとしました。

  • 【第3回】第三幕(1)

    書名: 「傷心館の幽霊 上演台本」

    • 戯曲・シナリオ

    風子     そんな訳で、その夜、何かに吸い寄せられるように傷心館に集まった女たちは、お約束通り互いの傷を舐めあうような身の上話を始めました。勿論音頭取りは絹子さんです。私には確信に近い不吉な予感がありました。こんなメンバーに絹子さんが加わって話が良い方向に向かう訳はないんです。

  • 【第2回】第二幕

    書名: 「傷心館の幽霊 上演台本」

    • 戯曲・シナリオ
    • 無料公開中

    喫茶室『傷心館』上手のカウンターに絹子、目の前にグラス、酔っている。下手にはテーブルを拭いている風子。

  • 【第1回】第一幕

    書名: 「傷心館の幽霊 上演台本」

    • 戯曲・シナリオ
    • 無料公開中

    踏切の警報機音が聞こえる。赤い点滅に照らし出される京子。上手から近づく電車。意を決したように飛び込もうとするが、飛び込めない。電車が通り過ぎ、点滅と警報機の音がやむ。肩で息をしている京子。再び赤い点滅と警報機音。今度は下手からの電車の音。眼を閉じ、叫びながら飛び込もうとするが、やっぱり飛び込めない。その場にへたり込み、ぼう然と通り過ぎた電車を見送る。ふと見ると、上手に若い女(美里)が立っている。立ち上がる京子。しばらくお互いの顔を見ている二人。

  • 【第0回】登場人物

    書名: 「傷心館の幽霊 上演台本」

    • 戯曲・シナリオ
    • 無料公開中

    神奈 風子(喫茶室「傷心館」のウエイトレス) 佐伯 絹子(卓郎の妻、推理小説家) 藤島 京子 (自殺志願の二十五歳OL)

  • 【第7回】シナリオ7

    書名: 「」

    • 文芸

    久美     あの、(ハンカチ) 文代     ありがとう、ごめんなさいね、着いて早々、 久美     叔母さん、私達、お父さんの財産はいりません。

  • 【第3回】シナリオ3

    書名: 「」

    • 文芸
    • 無料公開中

    清次     しかし、 恭平     ところで、おたくは、 久美     何か、ご用ですか。 清次     あ、俺、あ~そうだよね。こんな遅い時間に、非常識だよね、いやこれまた申し訳ない。遅いのは分ってたんだけどね、どうしてもこちらのご隠居にお詫びしたい事があって、

  • 【第2回】シナリオ2

    書名: 「」

    • 文芸

    恭平     しつこいよな、まったく。なんだよ。 久美     あのね、廊下の角に電話があったのね。 恭平     そりゃあ電話くらいあるだろ。 久美     じゃなくて、その電話、留守電のランプがピコピコしてたのよ。それで私なんだろって思って聞いてみたの。

  • 【第1回】シナリオ1

    書名: 「ラストシャッフル 上演台本」

    • 文芸

    正面奥に微かな照明、暗い部屋、男のシルエット、冷蔵庫を開け、缶ビールの入ったビニール袋を取り出す。ビールを一気飲み、飲み終わった缶を捨て、袋を持って退場。電源ブレーカーが落ちる音、壁の照明が消える。

  • 【第0回】画像/登場人物

    書名: 「ラストシャッフル 上演台本」

    • 文芸

     横田恭平……遊び人  水本久美……恭平の恋人  尾早稲重吉…老人、引退した商社マン  尾早稲文代…重吉の妹

  • 【第0回】中表紙

    書名: 「リコリス~夏水仙~ 上演台本」

    • 文芸
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    リコリス~夏水仙~

  • 【第3回】開幕 ―(3)

    書名: 「リコリス~夏水仙~ 上演台本」

    • 文芸
    • 無料公開中

     闇の中の豪雨。走る修二、篤志、裕樹。 修二(声)  飛び出した店の外は、その夏一番の激しい雨が降っていた。闇の中を走る僕達の目に、痛いほど大きな雨粒が飛び込んできた。

  • 【第2回】開幕 ―(2)

    書名: 「リコリス~夏水仙~ 上演台本」

    • 文芸
    • 無料公開中

     ドアについている鈴の音、下手より、篤志登場。 修二  いらっしゃい。 篤志  こんにちはマスター。