(中央にスポット、椅子に座っている浩。赤い花柄の派手なジャージの上下を着ている)
リリー(声) ごめんなさい、そんなのしかなくて。せめてパジャマとかあればいいんだけど、あたしはネグリジェ派だから。
浩 え、ありがとうございます。(小声で)何だよ、これは。
リリー (スープをテーブルの上に置きながら)お待ちどうさま。リリースペシャル、熱いから気をつけてね。
浩 何から何まで、すみません。(スープを食べようとして)あちっ、
リリー だから言ったでしょう。かして、(スープを吹いて冷ます)フー、フー、(ちょっと味見して)うん、いいわ。はい、あーん。
浩 (うろたえ)あ、あの、すみません、お水もらえますか。
リリー あら、ごめんなさい、お水ね。(スープを浩に返す)