【作品】一覧
-
俳句
【第5回】過去
1990ねん 8がつ 10にち きん ようび てんき はれ
きょうわ、6ちいのたんじょうびだった。ままが、にっきさょうおかってくれた。うらに、じぶんのなまえお、かわつゆうた、ってかいた。たいせつにした。
塔は崩れ去った | 福田若之
-
俳句
【第4回】力
「「あなたの満足を生むものでさえあれば、どんなにくだらない、些細なできごとでもひっぱり寄せてみたまえ、そうすれば残りの世界のすべてが、つまり、その組織、限界、価値のすべてがつづいてやってくるからだ。」」と、その本には書いてある。
塔は崩れ去った | 福田若之
-
俳句
【第3回】熱
2114年、大江戸州12区(旧東京都品川区)生まれ。2145年、第一句集『火焔』で帝国図書館文芸出版部国民詩歌新人賞を受賞。2165年に結社『八十島』を創立、主宰となる。2191年、アルツハイマー型認知症に伴う心不全により逝去。
塔は崩れ去った | 福田若之
-
-
俳句
【第1回】アトランダム
――ひさしぶりに訪ねた友人は、約束の時間にずいぶん遅刻してしまった僕を快く迎えてくれた。コンピューターにつながれたスピーカーから、ビートルズの「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」が流れている。
塔は崩れ去った | 福田若之
-
-
-
-