【作品】一覧 詩 【第5回】遊具の時間、2 もう庭へ出てもいいよね いもうとは柑子の皮をぺろりと吐きぬ 微熱なる唇にはさまれたままアイスの棒の「アタリ」ひかれり 気管支たち | 野口あや子 | 三角みづ紀 詩 【第5回】アムステルダム 水路が扇のように風を生む北の港町だ 路上を埋めつくすかもめたちをかわしながら歩く こんな冬の底で夏の夜のひまわりを思えば 遠いアトラス | 管啓次郎 詩 【第5回】ベッドと朝食 一軒の家があり 私たちは集まった 部屋は体温で暖まり 私と遊んで | 大崎清夏 詩 【第4回】サヤのほうへ 血の色をした電車に乗って 私たちはすすむ サヤ なまこサバイバル | 野村喜和夫 詩 【第4回】遊具の時間、1 うれしいと 口にだして みたのです 気管支たち | 野口あや子 | 三角みづ紀 詩 【第4回】幻書の街から その街の本屋という本屋 書架という書架におさまった 本は、ページがなくて背表紙しかない。 遠いアトラス | 石田瑞穂 詩 【第4回】我ら装う たくさんお酒を飲んだので 昨夜のことはよく憶えていません だけど何を隠そう終電間際の高円寺の改札口で 私と遊んで | 大崎清夏 詩 【第3回】なまこサバイバル ほらほら、 われわれのわたくしは、 なまこなまこなまこ、 なまこサバイバル | 野村喜和夫 詩 【第3回】きみが冷凍庫に住む、3 アイスキューブかきわけ掴む腕(かいな)あり、わたしのあかごわたしのあかご とうめいなくちびるひらきひたひたとわたしの罪に吸いついてくる 気管支たち | 野口あや子 | 三角みづ紀 32/34最初のページ前へ…31323334…≫最後のページ