【記事】文芸一覧
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【第11回】第五章 アルツハイマーの彼と共に歩んだ日々 ―(1)
書斎を出た彼はトイレに入る。用をたし、水を流して出て来た。書斎に戻る。二、三分してまたトイレのドアの開く音。水を流したかどうかの確認作業のくりかえしが、延々とつづく。
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12/13(Sun) ヨコハマ 無事1歳3ヶ月を迎えました。よく食べよく寝て健康そのもの。昨日は、友達に会いに横浜まで行ってきました。
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週が明けると、正義は〈ほおずき幼稚園〉を監視することにした。園内を外から覗き込んでいるような輩(やから)がいたら、何とか捕まえたいと思っていた。こういうときには「犬」の存在が役に立つ。彼は愛犬のフラットコーテッド・レトリーバー、フレンディを散歩に連れ出した。
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ゲームコレクター・酒缶のファミ友Re:コレクション4 | 酒缶
ふぁみんこ職人 これはどうですかね?
酒缶 形が違いますね。
ふぁみんこ職人 『AKIRA』(※1)は有名なんですけど、『アルカノイドⅡ』(※2)は珍しいんです。 -
色褪せたパンツは、長年の酷使で股間の辺りが蜘蛛の巣状に擦り切れていた。歳月が凝縮された、まるで侘び寂びの風格さえ漂わせるパンツに、横山は戦友のような想いを抱き、
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ゲームコレクター・酒缶のファミ友Re:コレクション5 | 酒缶
藤浪智之(写真)
アナログゲームを中心に活動しているゲームデザイナー。「だんじょん商店会」では、世界観、シナリオ、ゲームデザインを担当。 -
広げた皺だらけの喪服には、大小含めた夥しい数の虫食いの跡が穿うがたれていた。正面、袖、襟、ポケットの周辺、背中と、まんべんなくものの見事に食い散らかされている。
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私が音楽を自らの意思で聴こうと思ったのは、1971年の中学3年生の頃でした。どちらかというと遅いですよね。
ラジオから流れてきたビートルズの音楽がまるで体中に電気を流したかのように感じ、それ以降音楽の世界に嵌まっていきます。 -
十月中旬に訪れたときにはまだ秋も浅く、紅葉の一つも見つけられなかったのに、それから一ヶ月経つと、〈小石川植物園〉の園内全体が一足飛びに秋を越えて冬になっていた。
木々がすっかり葉を落としているのでやたらと見通しがいい。正門から入って本館に向かう坂道を上がってきた正義は、枯れたソメイヨシノの林を透かして、すぐに浜崎喜一の姿を見つけることができた。 -
八月も半ばを過ぎたというのに真夏日は、まるでいやがらせのように延々と続いていた。細い路地の入り組んだこの窮屈な住宅密集地にも、傾いた太陽がじりじりと照りつけている。
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「正直、海は苦手だ……」
歳三は、船室の片隅で一人呟いた。
その独り言を聞いて、「ふっ」と、自笑もした。
〝俺が弱気になってやがる。この俺が〟 -
夕暮れ時の肌寒さが、秋の深まりを告げる。
小路に並ぶ家々の垣根からは色づきはじめた紅葉や銀杏の葉がこぼれ、夜空は日に日に透明さを増していく。小走りに路地を行きながら、怜は星の瞬きする夜空を見あげた。
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