【第03回】 | マイナビブックス

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今宵、虫食いの喪服で

【第03回】

2016.12.16 | 柏原弘幸

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色褪せたパンツは、長年の酷使で股間の辺りが蜘蛛の巣状に擦り切れていた。歳月が凝縮された、まるで侘び寂びの風格さえ漂わせるパンツに、横山は戦友のような想いを抱き、それは妙な愛着となり、単なるものぐさと相俟っていつまでも手放さないのだった。

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