【検索結果】"三角みづ紀 "の一覧 ▼カテゴリから探す 文芸 小説 | エッセイ | 詩歌 | 戯曲・シナリオ 実用書 ビジネス | 暮らし・子育て | 語学・教養 | コンピュータ | 将棋・囲碁 | 地図・ガイド スポーツ ゴルフ コミック 写真集・イラスト集 写真集 | 画集・イラスト集 その他 詩歌 夜の分布図 | 三角みづ紀 【第15回】日食 ひとつになろうとする からだひとつぶんのひとつになろうとする 空間が下がって 熱量 おそれ という感覚 詩歌 夜の分布図 | 三角みづ紀 【第14回】泣いた 波にまかれて 彼が沈んでいく つないだ手を離しちゃ いけなかったのに 事実よりも高い透明度で 見えすぎて 涙があふれたら満潮だ 詩歌 夜の分布図 | 三角みづ紀 【第13回】西と東 ほんの少しの家出で 日付変更線をこえる 水色におおわれた、自由を追って (足をふみはずしたら あっさりおわりなのかも) 詩歌 夜の分布図 | 三角みづ紀 【第12回】帰路 虫の形をした 冷静な生命体として 布団にもどることを求めている 詩歌 夜の分布図 | 三角みづ紀 【第11回】最上の椅子 世界の果てのように わたしはいま よくできている 世界の終わりのように わたしはいま よくできている 詩歌 夜の分布図 | 三角みづ紀 【第10回】めかくし 記憶のやきついた 眼球にひびがはいる 夏は すぐそこです 詩歌 夜の分布図 | 三角みづ紀 【第9回】しあわせだった 無言の車内にて あなたは速度をおとす わずかな隙間から 風が吹きこんで お互いの声が聞こえず 怒鳴りあうように 会話をつづけた 詩歌 夜の分布図 | 三角みづ紀 【第8回】正しい音楽 どこにもいないみたい 晴れた どこにもいないみたい そっと どこにもいないみたい うすい 白の布を身にまとって 窓からしのびよるひかりだけで 成長していく 詩歌 三角みづ紀 【第7回】水面 海と空がひとつになるとき 世界が眠っているのだから 黒は 闇ではないと おしえてもらう 詩歌 夜の分布図 | 三角みづ紀 【第6回】わらう種 誰のためでもなく わたしのためでもなく 野菜を煮込む 台所って心臓みたい 詩歌 夜の分布図 | 三角みづ紀 【第5回】こわいはなし 時間はおなじ速度ではすすまないから おそろしくはやい朝も おそろしくながい夜もある 詩歌 夜の分布図 | 三角みづ紀 【第4回】ふりかえる 手をとって逃げたものの その手はあなたのものではなかった 幸福な暗闇をすぎて すぎたものの顔は見たくない 詩歌 夜の分布図 | 三角みづ紀 【第3回】片道切符 季節のはなしはすきではないが、 初夏、襟元が汗ばむそのときに、 洗濯物を干していたらあなたが言う。 あなたが言うのだが意味がわからない。 わたしには届かない言語であるかもしれない。 詩歌 夜の分布図 | 三角みづ紀 【第2回】乱立する会話 風を聴いて これから大雨になるだろう 振動も感じる 嵐かもしれない いっせいに湿って 詩歌 夜の分布図 | 三角みづ紀 【第1回】眠りの手前 いまごろになって うまくしゃべれるようになる 生まれたばかりの形で まるまって 名前を呼んだ