【作品】一覧 俳句 【第6回】その日 人たちが梅雨のなかみだ 僕はそう 体を幅にしておしのけた アルミレコーズ | 佐藤文香 詩 【第6回】海を見ていた ずっと、海を見ていた 青白く光る波を 波の音を聞きながら 誰でも明日のことは考える | 城戸朱理 詩 【第5回】セールスマン 曲がる地平線に斜めから光がさしこんで朝がはじまる。今日もふねがやねのうえをわたっていく。やねのふねをみるのは楽しい。 やねとふね | 河野聡子 詩 【第5回】しんでもわすれません (宮尾節子+まちこ) おとながゆうと こわい 「しんでもわすれません」 牛乳岳 | 宮尾節子 詩 【第5回】人間のツノ 6月4日(曇り) わたしはそこから歩けるようになった。たくさんのひとが来て手をあわせたりなみだを流したりしていく。 TiP!のズッコケ交換日記 | 山田亮太 俳句 【第5回】あるメモ 環七のツツジは夜も花盛り メールをくれる人がくれない がじゅまるパーティー 植物を提げてメトロに乗り込んで愛と心中しにゆく少女 アルミレコーズ | 佐藤文香 詩 【第5回】その花のことなら知っている その花の色なら知っている 長雨が続き、あらゆるものが湿気を孕むと まるで湿度が形を得たかのように雨の裏側に咲いている、その花ならば 誰でも明日のことは考える | 城戸朱理 詩 【第4回】幽霊 手すりから身を乗り出してやねとふねを眺めていた雨の午後 はじめて幽霊と話をした この国には幽霊がたくさんいる やねとふね | 河野聡子 詩 【第4回】ぺんぺん (宮尾節子+まちこ) おわかいね おわかいよ ないてみて 牛乳岳 | 宮尾節子 37/48最初のページ前へ…3637383940…≫最後のページ