『モブキャラ生徒Aが彩る高校青春グラフィティ』も3期に突入な件。
あったかいスチール缶の
コーンスープに感じた冬はゴミ箱へ
手にするだけで華やかなイチゴ・オレの紙パック
やんわり握りつぶして飛び散った
ピンクの一滴
春はからだの中から甘くなっていく
(確かめたいような、知りたくないような)
気がするだけ
過ごしやすい天気が続いて
(なにも特別なことはない、はず)
あれはずいぶん下手だけどウグイスの声だ
自転車置き場の
コンクリートの
地面の割れ目の
雑草としか呼べない
お前も花を咲かせている
ことに気付いてしまった
自動販売機がつめたくなる頃
破廉恥なそよ風に花という花がこじあけられる
無責任に
覚醒させられた
細胞を持て余している
誰にもひとしく訪れるべき
待ち人を待てないから
ローファーを泥まみれにして会いにゆくところ
2015.3.20