【記事】文芸一覧
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餌の問題が解決すると、今度は「甲斐犬」について調べなければならなかった。
調べてみると「カイ犬」とは、「甲斐犬」のことなのだった。 -
昨年、夏の頃までは愛犬ハチの生まれ変わりだろうか、と思わせられたのは蛙や蛇、蝸牛といった湿り気があり、ひんやりした地面に関係のある生き物たちだった。
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年の暮れまでは残り三週間余り。そこへ降って湧いたように家族が一匹増えたのだから、その目まぐるしさといったらなかった。
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神仏が、人間や動物に化身してこの世に現われる話は物語にもよく出てくる。『鶴の恩返し』などもその一つで、別に不思議がることではないのかもしれない。
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この時は私たちは子犬が〝甲斐犬〟であることも何も知らず、翌日は寒波がくるという予報だったので小さな命を救ったつもりでいた。
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立春が過ぎたのに、その年は寒かった。そんな日の夜更け、二階で眠っていたハチが、ただならぬ気配で戸外へ出たがった。
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宿命ともいえるような出会いがある。それは人と人ばかりでなく、ほんのちょっとしたことが思いがけない幸運や、悲劇につながる。
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ドリトル先生は、今、目が回るのを通りこして、目玉が爆発しそうなほど忙しくなっています。
何百、何千というサルの病気をみなければいけません。
ゴリラ、オランウータン、チンパンジー、マントヒヒ、マーモセット、灰色ザルから赤いのまで、サルというサル、すべての種類がやってきます。 -
女王アーミントルードは、その夜ほど怖い王の姿を見たことはありませんでした。
誰かれ構わずどなりちらして、飼いネコにも歯ブラシをなげつけます。
パジャマのまま走りまわり、兵隊を全員起こして、先生を捕まえるため、ジャングルへ送り込みました。 -
深い森の中を行くと、広場に出ました。
そこには、土でできた王の宮殿がありました。
この宮殿には、王と女王のアーミントルードと息子のバンポ王子が住んでいます。
王子は、川へサケを釣りに行っていて留守でした。 -
浅草の公園六区に出て、透はまず、その人出の多さに圧倒された。
初秋の昼下がり、清らかに澄み渡った青空のもと、数え切れないほどの人々が興行街を闊歩している。学帽をかぶった青年に日傘を傾ける婦人連中、思い思いに小屋を冷やかしてまわる男たち、よそゆきをまとった子供の群れ、見回りに歩く白手袋の巡査。遠くには唐人帽子のような十二階の姿が見え、道の両脇にはとりどりのノボリや看板が所狭しと押し並び、まさに色彩の洪水と化していた。 -
五次にわたる「川中島の戦い」であるが、それぞれの結末は以下の通りである。
・第一回戦:善光寺平の南に位置する荒砥城を巡る小競り合いのみで両軍引き上げ(布施の戦い)
・第二回戦:二百日におよぶ長期対陣の末、今川義元による和睦斡旋で撤兵(犀川の戦い)
・第三回戦:上杉軍による旭山城の奪還以外は、大きな戦果はなく、膠着の末、撤退(上野原の戦い)
・第四回戦:「川中島合戦」の代名詞となった一番の激戦で、両軍とも痛み分け(八幡原の戦い)
・第五回戦:対陣六十日に及ぶも、小競り合いのみで両軍撤退。最後の「川中島」(塩崎の退陣) -
ツバメに先導され、逆巻く波を乗りこえ、航海は丸々6週間つづきました。
夜になると、闇にまぎれないよう、ツバメは小さなランタンをくわえました。
その姿は、ほかの船からは、まるで流れ星のように見えました。
南に行けば行くほど、あたたかくなってきます。
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