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文芸 >> 小説


愛犬との出会いと、別れ 下巻~不思議なご縁の犬たち~

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不思議なご縁の犬たち

一つ屋根の下で17年間、一緒に暮らした愛犬ハチと死別すると、一人暮らしの私は心の拠りどころを失い、生きる気力さえなくしてしまった。
 そして、蛙や蛇、小鳥などの生き物を窓辺や、床下で見かけると、もしかしてハチが姿を変え私に会いにきたのではないか、と思うような日々がしばらく続いた。もう、こんな悲しい思いをするのはこれを最後にしよう、と私は思った。
 ところが、数年たつと、そんな決心もどこへやら犬に関することで世のため、人のためになるなら、もう一度、お役に立ってもいいと考えるようになった。
 そうして巡り会ったのが、阪神大震災で飼い主と死別したり、行きはぐれたりした被災犬や、飼い主の離婚が原因で飢餓症候群に陥った犬だったり、かと思うと将来、盲導犬になるために訓練を受ける幼犬の里親だったりした。
 前半は、長年、連れ添った愛犬ハチと死別した後の日々の暮らしを、後半は、その後、ご縁を得た犬たちとの悲喜こもごもの暮らしを綴ったのが本書である。

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目次

 

【第1回】ハチへの思い ― 物の怪に吠える

【第2回】ハチへの思い ― ハチの生まれ変わり①

【第3回】ハチへの思い ― ハチの生まれ変わり②
【第4回】ハチへの思い ― 残された犬小屋
【第5回】盲導犬リトリバーの里親に ― 盲導犬協会に連絡
【第6回】盲導犬リトリバーの里親に ― 遠路はるばる我が家へ
【第7回】盲導犬リトリバーの里親に ― 聞きしに勝る悪戯好き(1)
【第8回】盲導犬リトリバーの里親に ― 聞きしに勝る悪戯好き(2)
【第9回】盲導犬リトリバーの里親に ― 聞きしに勝る悪戯好き(3)
【第10回】盲導犬リトリバーの里親に ― 延期になった別れの日
【第11回】盲導犬リトリバーの里親に ― 盲導犬リトリバーのその後
【第12回】震災で被災したブラウン ― ハチと同じ甲斐犬
【第13回】震災で被災したブラウン ― ブラウンが我が家に
【第14回】震災で被災したブラウン ― 体に残る震災の後遺症
【第15回】震災で被災したブラウン ― 元飼い主への思い
【第16回】震災で被災したブラウン ― 重症の飢餓症候群
【第17回】震災で被災したブラウン ― ブラウンの晩年(1)
【第18回】震災で被災したブラウン ― ブラウンの晩年(2)
【第19回】心に傷を負った犬たち ― 最初のお見合いは破談に
【第20回】心に傷を負った犬たち ― トラウマ(精神障害)を持ったヤオ(1)
【第21回】心に傷を負った犬たち ― トラウマ(精神障害)を持ったヤオ(2)
【第22回】心に傷を負った犬たち ― トラウマ(精神障害)を持ったヤオ(3)
【第23回】心に傷を負った犬たち ― トラウマ(精神障害)を持ったヤオ(4)
【第24回】心に傷を負った犬たち ― トラウマ(精神障害)を持ったヤオ(5)
【第25回】心に傷を負った犬たち ― 名前のように暮らしてほしいラッキー(1)
【最終回】心に傷を負った犬たち ― 名前のように暮らしてほしいラッキー(2)/あとがき

くねとしえ

久根淑江

東京都出身。早稲田大学第二文学部英文科卒。東京都立大学大学院で小説の技法研究。
英文速記、翻訳の仕事に従事しながら、文芸同人誌『環状線』、『立像』、『断絶』などに参加。
著書に『魔法の山へ』、『ハチの懐想曲』、『田原坂の雨』、『セクカレの女』、『アンコールの小曲』(いずれも沖積舎刊)などがある。