【記事】文芸一覧
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3・11から数十年経ち人々の記憶からあの恐怖が薄れかかっていた二〇X五年八月二十一日、相模湾、東京湾北部でマグニチュード七・五と七・三の同時地震が発生。地震が夕飯の時間帯に起きたために、首都圏は壊滅的な被害を被った。
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迷宮へようこそ ~ホロ苦く、滑稽で、奇妙な七つの物語~ | 武山博
東京が坂の多い街であることにお気づきでしょうか。ある資料によると三千近くもあるといいます。名高い富士見坂なども二十ほどあるそうですが、今、本物が見える坂は日暮里駅近くに一つだけ。
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一ノ瀬舞衣の実の父親、浜崎喜一は総武線の亀戸駅から十五分ほど離れたところにある大型スーパーの「鮮魚キッチンコーナー」で働いていた。調理師斡旋所の紹介でやっと見つけた仕事だ。五十を過ぎた年齢では正社員での採用はないが、板前だった過去の実績が生かせるだけましだった。
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正義が自宅に戻ってくると、珍しく彼以外の全員が茶の間に集まっていた。父、征四郎と、正義が「居候弁護士(イソ弁)」と呼んでいる若手弁護士の磯川が遅めの夕食をとっていた。
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迷宮へようこそ ~ホロ苦く、滑稽で、奇妙な七つの物語~ | 武山博
検査が一段落し病室へ戻ってきた時、いの一番に、私は看護師さんに、勤務先の人を誰でもいいから呼んでくれるよう頼みました。けれど、昼をすぎても誰も現われません。
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〈雑司ケ谷ほおずき幼稚園〉は雑司ケ谷霊園の東側にある私立の幼稚園だった。住所でいうと雑司が谷一丁目。三丁目に住む正義にとっては、その場に行ってピンクに塗られた鉄柵を見て、ようやく「ああ、ここか」と思い出すような場所だった。
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迷宮へようこそ ~ホロ苦く、滑稽で、奇妙な七つの物語~ | 武山博
その夜、客席内の掃除をしたのですが、いつもよりゴミの多いのに気づきました。口をうごかしているうちに闇となり、驚きと薄気味の悪さに思わず取り落したのでしょうか。
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はやぶさちゃんとはじめてのおつかい | 成瀬尚樹(文/構成) | MALINO
はやぶさはもう1つ、お父さん達から頼まれた大事なおつかいがあることを思い出しました。
「そうだ。ちゃんとイトカワさんの石をとってこなきゃ」 -
迷宮へようこそ ~ホロ苦く、滑稽で、奇妙な七つの物語~ | 武山博
こんな時のことです。とび込みで、中年の小肥り、一見、中小企業の管理職タイプの人物が、私を尋ねてきました。無論、私を知ってのことでなく、この館のマネージャーに会いたい、といってきたのです。
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迷宮へようこそ ~ホロ苦く、滑稽で、奇妙な七つの物語~ | 武山博
もう五十年も前になりますが、その頃、私は小さな映画館の経営をまかされていました。早くに亭主を失った叔母が土地持ちで、東京の郊外の駅にわりと近く、野菜をつくらせているより、映画館をつくったほうがはるかに収入になると考えたようです。
10/20