2016.06.15
MacBookのキーの下側には、1つずつLEDが設置されている、そのため、暗闇でも1つ1つのキーがくっきりと浮かび上がり、それでいて周囲に漏れる光は最小限だ。タイピングの快適さを追求するその姿勢には、一切妥協がない。
実はタイプ速度の向上も望める
MacBookのキーボードは薄い。それは本体の薄さを追求した結果だが、アップルはタイピングの快適さを犠牲にして薄型化を実現しようとはしなかった。そこで編み出されたのが、まったく新しい「バタフライ構造」というキー構造だ。
従来のキーボードが採用していたシザー構造と異なり、バタフライ構造ではこれまでより硬度の高い一体成型のパーツでキートップを支えている。この構造によってキーのぐらつきが格段に少なくなり、安定感のあるタッチでキーを押していくことができる。
また、キーの中央部分がこれまでよりも窪んでいる、つまり湾曲がより深くなっているのも大きな特徴だ。MacBookはキートップの大きさが従来に比べ17%拡大し、キー同士の間隔が狭くなったが、湾曲が深くなったことで自然と指先がキーの中央に行き、ミスタッチを減らしてくれる。
実際に少しの間MacBookを使い続けると、キーの浅さに不満を感じることはほとんどなくなるはずだ。確かにキーストロークは浅めだが、キーを押すと反応よく沈み、そしてすぐに戻ってくる。そこに頼りなさは一切ない。極めて軽快に、つまりは素早く文字入力ができ、それでいてミスタイプも少ない。使い始めのうちは今までどおりの強さでタイピングしてしまい、長時間文字入力すると指先に負担がかかるかもしれない。しかし使い慣れるほどに適切な強さがわかってくるようになり、むしろ余計な力が抜けてより素早く入力できるようになる。