2016.06.15
MacBookの購入をためらわせる要因の1つがパフォーマンスへの不安である。1台で何でもできるマシンを求める気持ちはわかる。でも、ベンチマークを気にして、行うかどうかわからない作業のためにハイスペックを求めるのはもったいない
もはやエアに肉薄する性能
MacBookはそのCPUに、タブレットにも用いられる省電力性能の高いインテル・コアmを搭載している。「タブレット向け」というイメージから、初代モデルは非力な印象があったが、それも最新モデルの登場で払拭された。
最新モデルのMacBookに搭載された第6世代インテル・コアmは、CPUテスト「ギークベンチ(Geekbench)」で前モデルよりも約15%速いという結果が得られた。その処理性能は、もはやMacBookエアに肉薄する勢いだ。ファンレスを前提としたコアmは、熱が上がってくると処理の負荷を抑えるように設計されており、高負荷の作業を行うと速度が落ちるという特性があるが、日常的な作業では、もはやエア並みにパワー不足を感じることがないまでに進化している。
さらに、CPUのパワーだけではなく、搭載メモリ量やストレージの読み書きの速度、グラフィックス性能といった他のパーツも体感速度に影響を及ぼす。その点でMacBookはバランスがよく、性能が存分に引き出されている。
3Dゲームや映像処理などでCPUパワーの必要を実感しているならともかく、ほとんど行わない作業のために性能にこだわるのはもったいない。日常の作業を快適にしてくれる総合的な使用感の高さが、MacBookのいいところなのだ。