2016.06.15
見やすいディスプレイなくして、快適な使用体験は得られない。省電力が求められるノートブックに、高精細なレティナディスプレイを搭載する。そんな難題をクリアしたMacBookは、想像を超えて心地良いMacライフを実現してくれる。
目に優しいディスプレイ
自作PCの世界ではディスプレイが軽視されがちだ。高品質なほうがいいけれど、普通に表示できれば十分、予算をかけるならコンピュータ本体という人が少なくない。でも、ディスプレイは私たちの眼が触れるパーツである。低品質なディスプレイは、素晴らしいコンテンツを台無しにするだけではない。見続けるのが苦痛になり、無理をしたらめまいや頭痛などさまざまな健康被害の原因になる。快適な操作体験を望むなら、まずはディスプレイにこだわるべきだ。その点、MacBookのレティナ(Retina)ディスプレイはコンピュータの鑑といえる。
小さなサイズで高解像度ディスプレイを搭載しても、細かな文字は老眼や近眼にはつらいと考える人がいる。ギザギザとしたテキストは、大きく表示しないと認識しにくい。だが、シャープで滑らかなテキストだったら、どんなサイズでも、極小の文字でも読みやすくなる。レティナの効果はキレイで鮮やかな表現だけではない。読み続けても目が疲れない。目に優しいディスプレイなのだ。
CRTディスプレイに比べて、液晶はピーク輝度が高く、画面から目に入る光が強くなったといわれているが、MacBookのディスプレイは明るいのに優しい。これはMacBookにレティナを搭載する際に、消費電力を抑えるためにピクセルを再設計して開口率を上げたためだ。より少ないバックライトの光で、従来のレティナディスプレイと同じ明るさを実現している。