2016.06.15
ポート類が削ぎ落とされたことで、極めてシンプルな作りのMacBook。このシンプルさは、実は見た目だけでなく、それを使う私たちのライフスタイルもシンプルにしてくれる。その拠り所となるのが、さまざまなワイヤレスのテクノロジーとOS Xの機能だ。
MacBook1台あればいい
前ページで触れたように、MacBookの入出力インターフェイスは、ヘッドフォンポートを除けばUSB-Cポート1基のみ。なぜそれだけでよいのかといえば、基本的にはワイヤレスでの運用が前提になっているからだ。各種アダプタの接続で必要に応じた拡張性は担保しつつ、日常的な作業はマシン1台で済ませられる。
ワイヤレスでの運用に欠かせないのがWi-Fi環境で、MacBookは最新のWi-Fi規格である「IEEE802・11ac(以下11ac)」に対応している。11acは通信レートが理論値で1.3Gbpsと高速で、無線の周波数帯もほかの機器と干渉しにくい5GHz帯を利用できる。
Wi-Fi環境が整えば、インターネットが快適に利用できるだけでなく、OS Xのさまざまなワイヤレス機能も活用できるようになる。いちばん実感しやすいのが、アップルデバイス間でさまざまなデータの受け渡しができる「エアドロップ」だろう。重たい画像などもワイヤレスで転送できるので、データの入ったUSBメモリを手渡すといった方法は不要になる。また、WEBブラウズやメール、メッセージなどの操作をMac/iOS間で引き継ぐ「ハンドオフ」機能も便利だ。さらに、アップルTVがあれば「エアプレイ」で大画面のテレビにMacBook内のコンテンツを再生できる。ほかにも印刷をワイヤレス化できる「エアプリント」や、タイムマシンへのワイヤレスバックアップなどを利用すれば、周辺機器との接続も快適になる。