2016.06.15
薄くて軽いノートブックはたくさんあるが、愛着を持って毎日使えるものはどれくらいあるだろう。MacBookは文句なくカッコいい。車でも、家具でも、ファッションでも、私たちの生活にインパクトをもたらすのは機能的で、そしてカッコいいものだ。コンピュータにおいてもそれは例外ではない。
未来のスタイルを見据えて
20世紀半ばに活躍した米国の工業デザイナーのラッセル・ライトは、当時まだ色濃く残っていた英国様式にとらわれることなく、もっと住みやすさや暮らしやすさを基調にする必要性を訴えた。そしてムダな装飾を省いた近代的なデザインで、米国人の生活に大きな変革をもたらした。ライトのデザインした食器や家具は、モダンでカッコよく、それらに惹かれた人々が自分たちのライフスタイルを変化させ、より心地良い生活を追求し始めていった。
MacBookは、ライフスタイリストの先駆けとなったライトがデザインした製品を思い出させる。なんといってもカッコいいのだ。そして、そのデザインの先に未来のライフスタイルがある。
私たちは今、モバイルへと暮らしを変化させようとしている。デバイスに人々が縛られない、自由なスタイルへ。アップルがクラウドをハブにして、それまでデジタルハブの中心にあったMacをiPhoneやiPadと同列の存在にしたのは、モバイルの未来に向けた改革だった。
次は、Macが変わる番だ。