iMacのコストパフォーマンスを価格から読み解く|MacFan

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iMacのコストパフォーマンスを価格から読み解く

文●小平淳一栗原亮中村朝美氷川りそな写真●黒田彰apple.comiFixit

新しいiMacは「安い」?それとも「高い」?

レティナモデルの価格は驚異的

本特集では、さまざまな角度からiMacのパフォーマンスを念入りに検証しているが「価格」もまた性能の一部である。もちろん自分の利用スタイルに合っているモデルを選択することが前提だが、iMacはすべてのMacのラインアップの中でもっともコストパフォーマンスが高いのは論を待たない。もちろん絶対的な価格だけで比較すれば、ディスプレイを搭載していないMacミニのほうが低価格だが、これには高解像度なディスプレイやマジックキーボードなどの価格は含まれていない。サードパーティ製の4K/5Kディスプテレイを購入するのであれば、素直にiMacのレティナディスプレイモデルを選択したい。

しかし、iMacの標準価格が一番安いモデルに目を奪われるのは考えものだ。なぜなら、外見こそ21.5インチのディスプレイではあるが、レティナではない標準解像度モデルであり、ストレージもフュージョンドライブではない通常のハードディスクだからだ。よほどのライトユースであればともかく、クリエイティブ用途では不満を覚えてしまうシーンもあるだろう。とはいえ、オフィスや教室での利用など、場合によっては活きてくる場合もある。

 

iMacの標準構成とフル構成の価格帯比較

iMacシリーズの各モデルの標準構成の価格と、カスタマイズでメモリ、ストレージ、CPUを選択可能な最上位モデルを搭載したフル構成の価格帯を表示した。上位モデルほど構成価格が跳ね上がる傾向があるので、慎重に選択したい。

 

ローエンドモデルはお得か?

Retinaディスプレイを搭載していない21.5インチのiMacは12万800円(税別)からという低価格が魅力。主に教育市場など大量一括導入を想定したモデルのため、あえて一般ユーザが積極的に選ぶ理由を見いだすのは難しいだろう。