2017.08.16
ディスプレイサイズの異なる2つのiMac。ここでは5KのRetinaを備えた27インチモデルに着目し、その広大な画面サイズを有効に活用できるシーンを探っていこう。
標準設定でも十分に広い
iMacのレティナディスプレイモデルは、21.5インチ(4K)で4096×2304ピクセル、27インチ(5K)で5120×2880ピクセルもの画面解像度を持つ。単純にピクセル数で考えるなら、1440×900ピクセルのMacBookエア13インチと比べて横幅で2.8/3.5倍もの違いになる。
ただし、このピクセル数がそのまま(ドット・バイ・ドットで)macOS上のGUIに適用されるわけではない。iMacに限らず、レティナディスプレイを搭載したMacにはスケーリング解像度という概念がある。スケーリング解像度とは、いくつかのデスクトップサイズを疑似的にシミュレートする機能で、iMacでは5段階のスケーリング解像度が用意されている。
27インチモデルの場合、標準では2560×1440ピクセルというスケーリング解像度が設定されている。これは、レティナディスプレイが登場する前のiMac27インチと同等のサイズだ。もちろんこの状態でも十分な作業スペースを確保できるが、レティナディスプレイのiMacなら、システム環境設定でさらに広大な作業環境を手に入れることもできる。その分ボタンなどのGUIパーツは小さくなってしまうが、好みに応じて切り替えていくといいだろう。