2017.08.16
iMacのモデルを選択するうえで、最初に検討しなくてはならないのは21.5インチか27インチかというサイズの問題だ。それによってデスクトップのレイアウトは大きく変わってしまうからである。
ノートブックと同程度
Macに限らずノート型コンピュータの需要が日本市場で高いのは、世界有数の人口密度に伴う住宅事情によるところが大きい。
そのため、iMacのようなディスプレイ一体型のデスクトップは一般的には場所を取るからと敬遠されがちだ。しかし、実のところはiMacが要求する設置スペースは少ないといったらどう思われるだろうか。そのことを証明するために、MacBookプロシリーズと比べてみた。
まず、ディスプレイを開いたときの奥行きは13インチMacBookプロで約31センチ、15インチで約35センチになる。その一方、iMacのスタンドの奥行きは21・5インチで17.5センチ、27インチでも20.3センチとなっており、MacBookプロよりも短いのである。なお、ディスプレイは最大角度で開いたときの長さで計測した。見やすい角度は状況によって違うからだ。
つまり、占有面積は21.5インチは13インチMacBookプロ、27インチは15インチとMacBookプロとほぼ同等といえる。もちろんここにはキーボードやマウスが含まれていないし、横幅はいずれもMacBookプロよりも長く、単純には比較できない面もあるが、デスクトップでもかなり省スペースであることはわかるだろう。このことはケーブルの配線にも自由度をもたらすはずだ。
21.5インチiMacの設置スペース
21.5インチiMac本体の設置スペース面積は幅(52.8cm)×奥行き(17.5cm)の924平方センチメートル。それに加えて、キーボードやマウスを追加した分が必要だ。マウスは移動範囲が定量化できないので図にはトラックパッドを描いている。