2016.09.16
システムやツールではなく「人(ユーザ)が主体」の考え方は、業務アプリ開発の分野にも大きな影響をもたらしている。使いやすいアプリを作るには、機能的で効率的な仕組みが必要だ。この観点からも、IBMはすでに画期的なソリューションを提供している。それが「IBM Bluemix」、そして「IBMモバイル・テスト・センター」だ。
最強の開発環境を提供するIBM Bluemix
Swiftも取り入れ新たな価値を創造する
宋 珠憲
日本IBMクラウド事業総括エコシステム・デベロップメント主任ITスペシャリスト。約8年間のソフトウェアエンジニアとしての経験を元に、IBM Bluemixのデベロッパーコミュニティやテクニカルセールスを担当。さまざまなAPI・サービスとのコラボで生まれる新たな可能性、サービスの価値を高めるクラウドの活用方法などをサポートする。
「ITエンジニアにとって、『IBM Bluemix』は最強の開発環境です」と宋珠憲氏は語る。IBM Bluemixが開発者にもたらす最大のメリットは、システム環境構築までの時間を大幅に短縮できること。サーバやネットワーク基盤の構築、データベースの接続といった、規模によっては数カ月を要していた作業時間が短くなり、素早く開発に着手できる。
「それというのもIBM BluemixではOSからランタイムまでを一貫してクラウドで提供しているからです。つまり、開発者が作成したアプリだけをIBM Bluemixに上げてもらえれば、すぐに動いてデプロイ(展開)、WEBで公開もできます」
連携できるサービスとAPIの豊富さも大きな魅力だ。ワトソンやIoT、モバイルなど、120種類以上のサービス・APIと連携し、あたかも「レゴのブロック」感覚で機能を組み合わせ、新しいアプリを開発できる。
「IBM BluemixはオープンソースのPaaS(Platform as a Service)であるクラウド・ファウンドリー(Cloud Foundry)をベースにしていて柔軟性や拡張性が高く、カスタマイズも比較的容易です。すでにオンプレミスで自社のシステム基盤がある場合でもクラウドと接続できる仕組みも備えているので、既存システムとの親和性もあります」