2016.08.16
Macで日本語文書を作成する際に、その表現の幅を広げてくれるのが数多くのフォントです。しかし、たくさんのフォントをインストールしてしまうと、Mac自体のパフォーマンスや安定性に問題が起きやすくなってしまいます。ここでは3つのアプローチでフォントを上手に管理する方法を教えます。
【管理術1】Finderを使って手動で管理
ファインダ上でフォントを管理する前に、OS Xでフォントファイルがどこに格納されているのか理解する必要があります。OS Xには、3つ以上の[Fonts]フォルダが存在するので、まずは各フォルダの場所と役割について解説していきましょう。
通常、インストールしたいフォントファイルをダブルクリックすると、OS Xの標準フォント管理ソフト「フォントブック(Font Book)」が起動して、フォントを追加するかどうかのウインドウが表示されます。ここでインストールを選ぶと[ホーム]フォルダの[ライブラリ]→[Fonts]フォルダにフォントがインストールされます。このフォルダは、[ホーム]フォルダ以下にあるので管理者ユーザのみが利用可能です。この場所は、「ユーザの[Fonts]フォルダ」と呼ばれます。
もしも、同一のMacにログインできる別のユーザアカウントでも同じフォントを使いたい場合は、起動ディスク直下の[ライブラリ]→[Fonts]フォルダにインストールする必要があります。この場所は「ローカルの[Fonts]フォルダ」と呼びます。
そして最後が、起動ディスク直下の[システム]→[ライブラリ]→[Fonts]フォルダです。このフォルダには管理者ユーザであっても編集することができないので、基本的にサードパーティのフォントを追加することも、収められているフォントを削除することもできません。文字どおり「システムの[Fonts]フォルダ」と呼ばれ、OS Xのシステムが使用する必須フォントが収められています。