2016.08.16
日本語フォントを豊富に収録しているのがOS Xの魅力の1つです。しかし、いざ自分が文書を作成するとき、どのフォントを選べばいいか迷ってしまうかもしれません。そこで、標準フォントそれぞれの違いと使い道を解説していきましょう。
表現豊かな標準フォント
OS X エルキャピタンでは、新たに「クレー」「筑紫A丸ゴシック」などの新しいフォントが収録され、日本語文書の表現の幅がぐっと広がりました。さらにヒラギノ角ゴシックのウエイトもW0からW9まで収録されるようになり、より細かな使い分けができるようになっています。
このように収録フォントが増えたのは喜ばしいことですが、だからといって1つの文書でむやみに多用するのは困りもの。46ページでも述べましたが、1つの文書に使うフォントは絞り込んでいくのが成功の近道。まずはお気に入りのフォントを見つけて、そこから徐々に表現の幅を広げましょう。
フォントを使い分けるうえでまず最初に覚えておきたいのは、違和感なくスッキリと読めるフォントと、個性の強いフォントの2種類があるということ。前者はヒラギノ角ゴシックW3やヒラギノ明朝W3、後者はクレーやヒラギノ丸ゴシックなどが相当します。
スッキリと読めるフォントは長い文章などに使っても抵抗感なく読み進められますが、個性の強いフォントを長い文章に使うと、読んでいる途中で疲れてしまったりします。
フォント選びは、いわば文章の「隠し味」。読む人にフォントを意識させることなく、自然に印象をコントロールできるような使い分けを目指しましょう。