明日の仕事に即役立つ!“伝わる”レイアウト 10の勘所●Macで極める日本語デザイン|MacFan

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明日の仕事に即役立つ!“伝わる”レイアウト 10の勘所●Macで極める日本語デザイン

文●大里浩二栗原亮小平淳一中村朝美矢口和則米谷テツヤ写真●黒田彰

ビジネス文書において書体と並んで重要なのがレイアウトです。どんなに考え込まれた企画でも、どんなに丁寧に構成した報告も、見せ方が悪ければ評価はされません。文字の扱いや文字と図版の関係のコツさえわかれば、ノンデザイナーでも何倍も良いものに仕上げることができるのです。

ストロークの長さが大事
1行12~30文字程度と心得よう

見づらいビジネス文書ナンバーワンが、ストローク(行)が長すぎるものです。数行で終わる文章ならば、40~50文字くらいあっても苦もなく読めます。しかし、それが何行にもわたる場合、視線移動が多すぎて読んでいてつらくなってしまうのです。

身の回りを見渡してみてください。新聞はもちろん、雑誌にしても広告にしても、何行にもわたる文章の場合、ストロークはあまり長くしていません。ただ1つの例外が小説です。小説はじっくりと読むものですし、読者もその世界にひたる時間を楽しむという気持ちを持って関わるものなので、ストロークが長くても付き合うことができます。小説はストロークが長いことで一定のゆったりしたリズムを生み出しているのです。

ところが、ビジネスシーンにおける読み手は、そんな気持ちで向き合ってはくれません。ゆったりしたリズムなど必要ないのです。ビジネス文書はスピーディにわかりやすく伝達することが大切なので、1行の文字数は抑えることを意識しましょう。

紙の左右一杯にならないように、図版を配置します。図版がない場合は文字を2段組にするなど、ストロークが長くなりすぎないように心がけましょう。また、大胆に余白を取る方法もあります。30文字以内に抑えると読みやすくなることを覚えおきましょう。

 

図版を使ってストロークを短くしていますが、逆に短すぎる部分があります。最低でも12文字程度は確保するようにしましょう。

 

非常によく見かける典型的なストロークの長いビジネス文書です。1行が長いので読むのに疲れますし、記憶にも残りません。




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