【第6回】十月にできたうた 十四首(二) | マイナビブックス

詩、短歌、俳句の新しいカタチを探ります。紙から飛びだした「ことばのかたち」をお楽しみください

ここと うたと ことばのれんしゅう

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【第6回】十月にできたうた 十四首(二)

2014.10.25 | 今橋愛

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ここのおしりみるとき 
いつもはじめてみるここのおしりのようにうれしい。
 
 
たたっとた たとたと たたん
みぎのへや
ひだりのへやへと
つまさき立ちで  
 
 
  ─あつい日はとくに
おふろには はいってるけど
ここの首
ひるにはくさくて くさいのも良し
 
春に帰って
夏のあいだは 
今までのぜんぶの夏をおもいだしてた
ここちゃんが 
さっき発音をしたのが
しじょう しちじょう あー ときこえる
 
 
すばらしくはれる日がくるとおもって
プール出したまま
もう10月です
 
 
あけがたに
かぜがつよくて めがさめる
かぞくが よこでねてる
 
よかった。

2014.10.25