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さっそく私は自分が木崎玲子から聞いた話と、取調室で若い刑事を通して聞いた話をする。
神山は黙って聞いていたが、私の話が自殺した警官の話になったところで口を開いた。 -
パパとママが結婚したとき、ママのお腹にはすでに兄ちゃんがいたそうだ。ママの妊娠がわかったとき、パパは喜びのあまり家にあったビールやワインをかたっぱしからあけてぐでんぐでんに酔っぱらって、ママにこっぴどく叱られたらしい。
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警察署の玄関から出たころには夕焼けで空が赤く染まっていた。どうやら帰りの送迎はなしのようだ。私がとぼとぼと歩きだした時、背後からの村上刑事が呼びかけた。どうやら煙草を吸いに出てきたらしい。
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