< ドイツ民主共和国(東ドイツ)の七不思議 >
(東ドイツの巷で囁かれていたブラックユーモア)
1) ドイツ民主共和国には失業者がいないというのに、国民の半数には仕事がない。
2) 国民の半数には仕事がないというのに、労働力が足りない。
3) 労働力が足りないというのに、我々はあらゆる計画のノルマを達成している。
4) あらゆる計画のノルマを達成しているというのに、店には買うものがない。
5) 店には買うものがないというのに、国民のすべてがほとんど何でも持っている。
6) 国民のすべてがほとんど何でも持っているというのに、国民の半数が不満である。
7) 国民の半数が不満であるというのに、99.9%の国民が党(社会主義統一党)の候補者に投票する。
マティアス・シェベラ(Mathias Schebera)提供
早崎えりな訳
1) 1987 ウンター・デン・リンデン(Unter den Linden)
MITTE
東ベルリンのメインストリート。左の建物がベルリン国立歌劇場(Staatsoper Berlin)。この建物はフリードリヒ二世(Friedrich Ⅱ)(大王)の命で作られ、1742年に杮落しをした由緒ある劇場。第二次世界大戦で全壊し、戦後建て直され、2013年また改修中。写真右下のシルエットがフリードリヒ二世(大王)の騎馬像。
2) 1987 エルデナアー通り(Eldenaerstr.)
FRIEDRICHSHAIN
3) 1987 ゼーネフェルダー通り(Senefelderstr.)
PRENZLAUER BERG
建物が修復されて整然としているのは、ブランデンブルク門から東へ伸びる約2キロのメインストリートの辺りだけ。ここを一歩離れると、社会主義計画経済から見放されて荒廃した集合住宅が建ち並ぶ。壁には第二次世界大戦当時の弾痕も見られる。
4) 1987 プレンツラウアー・アレー(Prenzlauer Allee)
PRENZLAUER BERG
商店前の行列。この国では消費者の需要に関係なく、政府が五ヵ年(七ヵ年)計画の中で、店に並べる商品の種類・量・値段を決めていた。いま並んで買わないと、次にこれを味わえるのはいつのことか。