【検索結果】"久根淑江 "の一覧
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「犬は人間の鑑」――誰の名言かは忘れたが、私にとってもこれは穿った言葉で、しばしば襟を正して噛みしめた。
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【第11回】盲導犬リトリバーの里親に ― 盲導犬リトリバーのその後
〈見事な変身〉
犬が盲導犬協会に戻り四ヵ月ほど経つと、お正月に訓練所で撮った記念写真が送られてきた。 -
【第11回】山で会い、山に還る ― 「アテション プリーズ」
夕方の散歩の後、庭の草取りをしていると、近くの話し好きの老婦人が道を通りかかった。挨拶だけで済まないで、いつも柵越しに何やかやと話しかけてくる。
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【第10回】盲導犬リトリバーの里親に ― 延期になった別れの日
毎日が戦争のような騒ぎのなかリトリバーの訓練を始める時期になり、訓練所に帰る日が近づいてきた。
ところが訓練所が改修中で、それに暑い時期には訓練を始めないとのことでもう少し預かって欲しいと言われ、秋の彼岸頃まで滞在が延期になった。 -
忙しいとき、人はよく「猫の手でも借りたい」と言う。私は忙しい日々、この言葉を思い出し冗談まじりに「手伝ってよ」と、よくハチに話しかけた。
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【第9回】盲導犬リトリバーの里親に ― 聞きしに勝る悪戯好き(3)
〈早朝のマット事件〉
早朝、ゲージの中で目を覚ますと早速、動き出し大きな音を立てる。
それで熟睡中の階下の住人に気を遣い、ケージから出して天気がよければ庭へ、雨のときは室内でうろつかせておく。 -
犬は嗅覚や、聴覚の鋭い動物なので、相手が子犬でもワルガキであるとか、いずれ強くなるだろうということは何となく嗅ぎ取るようだ。
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【第8回】盲導犬リトリバーの里親に ― 聞きしに勝る悪戯好き(2)
〈簾、籐椅子も被害の対象〉
ベランダは犬がトイレに使うので、あまり物を置かないようにしていた。ただ、私が日光浴をしたり、暑いときは涼んだりしながら新聞や、本を読むので、そのための籐椅子が一つだけ置いてあった。 -
訓練士の話では、普通の犬でも人間の数百倍、ちょっと鼻のきく犬は千倍、そして、その頃、訓練を託されていた犬の中の識別能力日本一という一匹は、識別出来る嗅覚は二億倍とのことだった。
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【第7回】盲導犬リトリバーの里親に ― 聞きしに勝る悪戯好き(1)
〈ヒラヒラ揺れるものに興味〉
数ある犬種の中でも、一番、悪戯好きなのがリトリバーであることは聞いて知っていた。 -
ところが、四ヵ月齢になると、どうしたわけか腕の中で甘えなくなった。散歩と夕方の食餌が済むと、庭で道を通る人を眺めたり、散歩中の犬に吠えたり、自分で時間を過ごすようになった。
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【第6回】盲導犬リトリバーの里親に ― 遠路はるばる我が家へ
クリスマスの季節になっていた。
週末の昼過ぎ、女性の訓練士が盲導犬になる子犬を抱えて連れて来てくれた。体重は十五キロ、中型の成犬の大きさだが、子犬なのでヨチヨチした足取りだ。 -
ハチの一周忌が過ぎると、ハチの供養に犬と人間のためになるようなことを少しでもしたいと私は考えるようになった。
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ハチを散歩に連れて歩くと、近所の子供たちは遠巻きにして寄って来る。すると、「ウーッ」と唸って近寄せないので、撫でたり、触ったり出来ず、ただ眺めている。
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