【第8回】盲導犬リトリバーの里親に ― 聞きしに勝る悪戯好き(2) | マイナビブックス

100冊以上のマイナビ電子書籍が会員登録で試し読みできる

愛犬との出会いと、別れ 下巻

【第8回】盲導犬リトリバーの里親に ― 聞きしに勝る悪戯好き(2)

2015.10.27 | 久根淑江

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

〈簾、籐椅子も被害の対象〉

 ベランダは犬がトイレに使うので、あまり物を置かないようにしていた。ただ、私が日光浴をしたり、暑いときは涼んだりしながら新聞や、本を読むので、そのための籐椅子が一つだけ置いてあった。

 ベランダでトイレを終わらせ、掃除を済ますと私は室内に入り、しばらく、そこで犬を遊ばせておくことがあった。

 ところが、そろそろケージに入る時間になっても犬は不気味なほど静かにしている。日光を浴びて眠ってしまったのかと思い、ソッと覗くと、犬は音も立てずに満足そうな表情で悪戯仕事に熱中していた。

続きをご覧いただくには、会員登録の上、ログインが必要です。
すでにマイナビブックスにて会員登録がお済みの方は下記の「ログイン」ボタンからログインページへお進みください。

  • 会員登録
  • ログイン