遠路はるばる我が家へ
クリスマスの季節になっていた。
週末の昼過ぎ、女性の訓練士が盲導犬になる子犬を抱えて連れて来てくれた。体重は十五キロ、中型の成犬の大きさだが、子犬なのでヨチヨチした足取りだ。
組み立てたケージに入れてみる。子犬を里親に届けるのは訓練士にとって快い仕事なのだそうだ。しかし、訓練を始める時期が近づき育った犬を里親の所へ引き取りに行くのは苦手とのこと。里親によっては育てた犬に思い入れが強く、簡単に引き離せられないこともあるという。
100冊以上のマイナビ電子書籍が会員登録で試し読みできる
クリスマスの季節になっていた。
週末の昼過ぎ、女性の訓練士が盲導犬になる子犬を抱えて連れて来てくれた。体重は十五キロ、中型の成犬の大きさだが、子犬なのでヨチヨチした足取りだ。
組み立てたケージに入れてみる。子犬を里親に届けるのは訓練士にとって快い仕事なのだそうだ。しかし、訓練を始める時期が近づき育った犬を里親の所へ引き取りに行くのは苦手とのこと。里親によっては育てた犬に思い入れが強く、簡単に引き離せられないこともあるという。