2015.12.01
動画施策10のヒント[1]動画のメリットと効果的な使い方●特集「動画マーケティング」 自社の商材・売り方に動画マーケティングはマッチする?
一口に「動画施策」と言っても、実際の取り組みとして具体的にどのようなことを考え、実行しなければならないのだろうか。施策の実践の際につまづきやすい点や迷いがちなポイントを10個取り上げ、その「考え方のヒント」を解説する。まず「第1のヒント」は、マーケティングに動画を用いることによる具体的なメリットについて確認しよう。
オンライン動画はすでに頻繁に目にするものになっているが、はたして自社のマーケティングに動画が必要だろうか。自社の商材に動画は適しているだろうか。そう疑問を持ったら、まずマーケティングに動画を用いる利点を考えてみよう。
一つは、静止画やテキストに比べて圧倒的に多くの情報を届けられること。映像・セリフ・音楽など複数の要素を組み合わせ、商材に留まらず"ブランドの世界観"といったものも伝えることができる。次に、時間を占有して情報を伝えられるので、印象に残りやすく、深いところで心を動かす効果が高いこと。そして、映像が呼びかけることで静止画よりも積極的にメッセージを発信し、潜在的なニーズに届けられる可能性があるということだ。
バナーやリスティングで広告効果を得にくい商材でも、動画の特性を活用することで、それまで反応しなかった層からの新たな成果を期待できる。「有名になること」(ブランド作り)を目的とした動画がSNSで一気に拡散される様子を目にしたこともあるだろう。
シスコシステムズの2015年VNIトラフィック予測レポート※によると、2014年の世界のインターネットトラフィックは全体で6GB/1人だったが、2019年には18GB/1人に増加し、その80.1%を動画視聴のトラフィックが占めると予測している。Webコンテンツの中で動画の存在感が増し続けることは確実だ。
Web全般の流れにおいても、クリエイティブの力の面でも、マーケティングに関わる上で動画は避けられないし、避ける理由がないものとなっている。考えるべきは「動画を使うかどうか」ではなく、「何の目的でどんな動画をどう使うか」なのだ。テーマに適したやり方で動画を用い、目的を達成する方法を考えてみよう。
※http://www.cisco.com/web/JP/solution/isp/ipngn/literature/pdf/white_paper_c11-481360.pdf
動画施策10のヒント_Contents
●[1]動画のメリットと効果的な使い方
●[2]動画の目的とその見せ方
●[3]ムリのない企画立案方法
●[4]ターゲットの定め方と動画の種類
●[5]種類で異なる制作予算の考え方
●[6]企画~納品までの時間
●[7]撮影(後)で失敗しない方法
●[8]動画の公開場所とその特徴
●[9]効果測定の数字の見方
●[10]感覚的な議論に流されない方法