【作品】一覧 俳句 【第7回】川など 視界の右奥を、白い鷺が、より右へ、歩いている その、より奥から、笛の音がきこえる 視界の真ん中の奥を、べつの鷺が右へ歩いてゆく アルミレコーズ | 佐藤文香 俳句 【第6回】その日 人たちが梅雨のなかみだ 僕はそう 体を幅にしておしのけた アルミレコーズ | 佐藤文香 俳句 【第5回】あるメモ 環七のツツジは夜も花盛り メールをくれる人がくれない がじゅまるパーティー 植物を提げてメトロに乗り込んで愛と心中しにゆく少女 アルミレコーズ | 佐藤文香 俳句 【第4回】6/3 紫陽花や人の群は辻褄のなか 交差点のスーパー店頭にはあいかわらずでかいダウニーが並んでいて店の中の大きな肉のかたまりに白い大きな手がのびる アルミレコーズ | 佐藤文香 俳句 【第3回】イエイ エイはひらたいね ここも海 君はそう言う アルミレコーズ | 佐藤文香 俳句 【第2回】また海 サーフィンの映像 直後にロバがどアップで映って サーファー少女が農家の娘であることがわかったり アルミレコーズ | 佐藤文香 俳句 【第1回】僕の鴉 うすい睫毛のあちらを鴉 ちいさくなってゆく鴉 港町の アルミレコーズ | 佐藤文香 2/2最初のページ前へ…12