【作家紹介】福間健二さん+文月悠光さん | マイナビブックス

詩、短歌、俳句の新しいカタチを探ります。紙から飛びだした「ことばのかたち」をお楽しみください

POETRY FOR YOU 2

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【作家紹介】福間健二さん+文月悠光さん

2015.06.01 | 福間健二+文月悠光

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6月7日から始まる「ことばのかたち ~日々が紙から飛びだして~」Season5。月曜日のご担当は詩人の福間健二さん+文月悠光さんです。




福間健二(ふくまけんじ)
1949年、新潟県生まれ。詩人・映画監督。2011年、詩集『青い家』で萩原朔太郎賞と藤村歴程賞をダブル受賞。2014年12月に出した評伝『佐藤泰志 そこに彼はいた』が大きな話題に。最新詩集は『あと少しだけ』15。そのほかの詩集に現代詩文庫版『福間健二詩集』99、『秋の理由』00、『侵入し、通過してゆく』05など。映画監督作品に『岡山の娘』08、『わたしたちの夏』11、『あるいは佐々木ユキ』13など。

散文に挑戦する​
秋に撮る映画の準備をしているところだけど、最近思っているのは、文月悠光さんより少しだけ上の、二十六歳くらいの気分で生きようということ。働かなくても最低生活を年金で保証されている二十六歳。いい身分なのだ。書くことでは、つねにそうであるが、やったことないことをどれだけやれるかが勝負。前回とはちがうこと、やります。具体的には、対詩は対詩でも、今回はとくに超小説的な散文に挑戦する。(福間健二)






文月悠光(ふづき・ゆみ)
1991年北海道生まれ、東京在住。高校3年の時に出した第1詩集『適切な世界の適切ならざる私』で、中原中也賞、丸山豊記念現代詩賞を最年少受賞。近著に詩集『屋根よりも深々と』。書評やエッセイの執筆ほか、NHK全国学校音楽コンクール課題曲の作詞、「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」での詩の朗読など広く活動中。「幻冬舎plus」にて〈詩人のドバイ感覚紀行〉を連載。
http://fuzukiyumi.com/


メッセージ
「散文の連載にしよう」と福間さんが提案されたとき、頭に浮かんだのは、10歳から不定期に綴っている日記のことでした。書くことによって軌道修正を行い、「あるべき姿」に導かれるというビジョンを持ち続けてきました。けれど過去の日記を見ると、言葉が誤解を推し進め、自分自身をあざむくこともあるようです。実感に従って書いたつもりでも、そうなってしまうのです。
 言葉による壮大な回り道をした末、もうすぐ24歳になります。「あるべき姿」など初めから存在しない。人は変わるし、変わらない――。そんな気づきを経て、福間さんと新たに紡いでいく16週間、とても楽しみです。(文月悠光)