【第15回】 とげ | マイナビブックス

詩、短歌、俳句の新しいカタチを探ります。紙から飛びだした「ことばのかたち」をお楽しみください

すばらしい人の条件

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【第15回】 とげ

2015.05.11 | 小峰慎也

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なんかズボンに
とげのようなものが刺さってしまったらしく
ちくちくする。
互恵関係があるのだろうか
忠実な人は
「寿司に囲まれている」
そのうしろにあるの何ですか
手ですよ。
そうですか。
である
 
大きなTシャツを借りて
部屋でひろげ
顔になにか
ぶつかった音がした
一度
衰えないとだめなんですよ。
みんな従うんだなあ
親のことでせいいっぱいときいていたんだが
 
急激に人になったために
腕が三本あり
忙しいときには
キンモクセイのにおいをかぐこともある。
雑煮が食べたいです。
「だから傘をもってこいといったのに。」
いちいち別の部屋を通っていくんだね。
市川さん、
あなたは地獄におちる
だがついていく犬もいる

 

2015.5.11